ロッコール 5

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     Voigtlander Bessa-R3M + MINOLTA M-ROKKOR 40mm F2(for "CLE") + Fujicolor REALA


■ライツ・ミノルタ

エルンスト・ライツ社とミノルタの提携第一号カメラが1973年に発売。
それが「 CL 」です。

昨日も書きましたが、当時より攻勢だった一眼レフへ対抗するのが目的で、それにはユーザー層を広げるために
廉価版のレンジファインダー機が必要だったことによって「CL」が誕生しました。







露出計が内蔵されたM型ライカの「M5」をベースに、カメラを小型化するためにさまざまな工夫を凝らして、
レンズも40mmと90mmに絞られました。

カメラ本体の製造は日本のミノルタに委託するわけですが、ドイツ語の翻訳に始まり、設計図のフォーマットの違いや、
使用する部材をその素材まで追って日本のJIS規格に置き換えていく作業などを
すべてミノルタの社内でまかない、大変な苦労があったようです。

また、それぞれの国民性の違いなどによる摩擦もあったようで、
提携とひと言で言うほど中身はそう簡単ではなかったそうですが、
試練を乗り越えた結果、両社にとって、得るものはとても大きかったようです。

面白いのは、ドイツ向けには「 ライカ 」、日本向けには「 ライツ・ミノルタ 」というダブルブランドで発売されたことで、
当時としては非常に珍しかったのではないでしょうか。。

製造 → 供給先の分担もとても面白いものがあります。

●カメラ本体      設計:ライツ社 → 製造:すべてミノルタ → 供給先:ドイツ(ライカCL)  日本(ライツ・ミノルタCL)
●40mmレンズ    設計:ライツ社 → 製造:分担  ドイツ=ライツ社(ズミクロンC 40mm)  日本=ミノルタ(M-ロッコール 40mm)
●90mmレンズ    設計:ライツ社 → 製造:すべてライツ社 → 供給先:ドイツ(エルマーC 90mm) 日本(M-ロッコール 90mm)

てな具合です。

発売後にドイツ国内では値上げされたそうですが、逆にライバルであった一眼レフは値下げ傾向にあり、
ユーザーの人気がどんどん奪われていった・・・とのことです。


〈参考文献〉
・「ミノルタカメラのすべて」 エイムック 枻出版社・刊
・「ライカ物語 ~誰も知らなかったライカの秘密~」  エーミール・G・ケラー著 光人社・刊
・「Wikipedia」 (Web site)

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by tatsuya-zz | 2010-11-29 20:45 | カメラのはなし