ラッキー 90M-S 「水平調節をする」の巻 その1

我が家に引き伸し機 『ラッキー90M-S』 がやってきて、間もなく早1年。

いまさら・・・な話しなのですが、
ある写真を焼いたときになんとなくピントが均一に来ていない違和感を感じたことがあるものの、
特に気にせず放置していましたが、そのことがずっと頭に残っていて
ある時に90M-Sを真横から見たら、なんとヘッドが前かがみになっていることに気が付きました。

じつは4月初めに展示を控えていて1枚半切を焼かなければいけない予定で、
えらいこっちゃということで急遽水平調節に挑戦することに相成りました。



f0139991_21591980.jpg
まず、基準である垂直を地球の重力の力を借りて作成。
本当は糸のような細いものが一番いいのですが、見やすいように我が家にあったビニール巻を利用。
必要最小限の細さに手で縦に切り出す。




f0139991_2235282.jpg
引き伸し機の後ろにおもりを付けて垂らした状態。
左右のゆがみは肉眼では感じられない程度。




f0139991_2252722.jpg
90°回転させて真横から見た状態。
ヘッドが前かがみになっているのがお分かり頂けるでしょうか。




f0139991_227924.jpg
ちょっと分かりづらいでしょうが、てっぺんのランプ位置調整軸と、下のレンズの位置が、
赤いひもに対して左右対称にずれているのが分かっていただけると思います。




f0139991_2210978.jpg
ここで登場するのが水準器。90M-Sを置いてある部屋は和室。つまり畳敷きなので水平は一定していません。
なので木のテーブルの上に設置しているのですが、テーブルの水平は下が畳なのであえて無視し、
90M-Sの台板を水平に持っていき、ここを基準とすることにしました。




f0139991_22142267.jpg
実は台板が経年変化で真ん中が凹むように反っていることが判明!!。
ここではあくまで台板の中央が水平になることを、まずは目指す事にしました。
台板を支えている足は木ネジで止まっているだけなので、プラスドライバーで外してスペーサーを入れます。
スペーサーに使うのは市販のワッシャー。微調節が出来るようにt=1.0、0.6、0.3mmの3種類を買いました。
スペーサーを入れては水準器で測り・・・の繰り返しで、四隅の足の高さを水平が出るまで調整。




f0139991_22215614.jpg
調整し終わった状態。まあこんなものかな・・・と。

つぎは支柱のゆがみを直しに掛かります。
台板に対して、フィルム面も水平にしなければいけません。
ここで問題になるのは、ヘッド全体のゆがみ。

つまり、設計上ではランプの光軸/コンデンサーレンズ/ネガキャリア、そして引き伸ばしレンズと、
すべて一直線に並びなおかつフィルム面は光軸に対して垂直になっているはず。
ここはさすがに厳密に調査するのは難しく、目で見た限りではとくに歪みがあるところは見られないので、ヘッド部分に関しては基準を保っていてくれているであろうという仮定の下での作業ということになることをご理解下さい。。




f0139991_2343963.jpg
ネガキャリアに以前に購入したガラスネガキャリア(ライオン製)を挟みます。
これも、ガラスに極端な歪みがないとの仮定の下です。
(”仮定”が多くてゴメンナサイ。)




f0139991_232954.jpg
ヘッドにセットし、ガラスの上に水準器を置く。




f0139991_2314072.jpg
台板をとりあえず水平にしたにもかかわらず、やはりこれだけの歪みです。




f0139991_22392282.jpg
支柱部分にもスペーサーをかまします。
ここも水準器を見ては支柱根本のネジを緩めて調整の繰り返し。
紙をひいているのは支柱とワッシャーが金属同士で滑るのを防ぐため。
紙を噛ますと支柱がぐらぐらしなくなります。




f0139991_2325718.jpg
調整終了。あくまで肉眼での確認ですが、まあこんなものでしょう。




ほかにもっといいやり方があるのでしょうが、まずは素人なりに思いつくことを精一杯やってみました。
こんどは台板の歪みによるイーゼルの反りへの対策に入りますが、ここからは次回に続きます。。。


[PR]

by tatsuya-zz | 2013-03-14 23:05 | 暗室