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こだわり=所詮は好み

ネットで暗室作業についてアレコレ調べていくと、
”カメラのレンズと同じように、引き伸ばし用のレンズも自分にあったものを選ぼう。”的な記事をちらほら見かけた。

学生時代やラボ時代には当たり前のごとくEL-nikkorを使っていたので、何も考えずにEL-nikkorの50mmを買ったのであるが、こだわる人たちはドイツのシュナイダー・クロイツナッハローデンシュトック、更にこだわる人はライカのフォコマート(レンズは純正のフォコター)を愛用しているとか。

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確かにヤフオクなんかを見ていると、これらのレンズはけっこう高値で売れている。
日本ではニッコールの他にフジノンが有名ですが、ニッコールはカリッとしていてフジノンはホンワカした感じに仕上がるとか、日本製よりもローデンシュトックのレンズは素晴らしいだの、いやシュナイダーの方が綺麗に仕上がるだの、人によって言うことはバラバラ。(笑)
更には同じニッコールでも63mmというのがあって、イメージサークルが大きいので全体的にビシッと仕上がるとか、40mmレンズもぜひ手に入れよう・・・みたいな感じで、ごくマニアックな人たちの中でさえ(←失礼)色んな情報があるものだと逆に感心してしまうほど。。

まあ確かに、焦点距離の長いレンズを使うほど、最も画質のよい中央部分で投影されるので画質は良くなると一般的には言われていますが。。



で、例えば35mmの原板を焼くに当たって、
(1)40・50・63ミリのレンズではどれほどの違いが出るのか・・?
(2)ドイツ製のレンズってホントに凄いの・・?

という疑問をギャラリー壹燈舎の代表、スギモトさんに聞いてみたところ、
大伸ばしをすれば確かに違いは出るが、こればかりは好みがあるからな~・・とのこと。
なんなら貸すので使ってみたら??という有り難いお言葉に甘え、
El-nikkor 40mmとシュナイダーのコンポノン60mmを借りて4切Wサイズで焼いてみることに。。

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確かに40mmでは50や60に比べ、イメージサークルがギリギリなせいもあってか周辺部の画質が若干甘くなる感じがしたが、それでも並べて比較して初めて分かる程度。単体で見ると違和感は全くナシ。
60mmは50mmレンズと比べてもほとんど違いは分からなかった。
コントラストや階調表現については40と50は同じニッコールだけに全く同じだったが、コンポノン60mmはなんとなくシットリした感じに仕上がったのは、やはりメーカーの違いによるものか・・・。



ここで得た結論はひとつ。

★こだわりは、所詮はやっぱり好みの問題・・★

「こんな感じに仕上げたい」というイメージを掴んだら、それに合わせたフィルム選びから撮影の仕方、露出加減、現像加減、そしてプリント・・・といろんなプロセスを踏んで写真は出来上がるので、まずは基本となる軸を作って、そこからゆとりが出来れば機材にこだわるも良し。

まずはニュートラルなネガづくりを目指しましょうよ・・と思ったのでありました。(笑)
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by tatsuya-zz | 2012-05-18 22:55 | 暗室