ロッコール 3

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     Voigtlander Bessa-R3M + MINOLTA M-rokkor 40mm F2(for "CLE") + Fujicolor REALA


■「稔る田」と「六甲ル」

ミノルタの名称の由来は、『 Machinery and Instruments Optical by Tashima 』という英語の文字から
とってMINOLTAとしたもの。
これとは別の由来がもう一つ。





稔る田 』と言う意味も含んでいるそうで、
稔るほど、頭を下げる稲穂のように謙虚であれ” という生母の言葉を肝に銘じておきたかった、
創業者・田嶋一雄の思いも込められているそうです。

ミノルタの成長を支えたものの一つに、光学ガラスの溶融から組立・完成まで一貫して社内で行う生産システムがあり、
それによって生まれたレンズの出来の良さがあったことは、
往年のミノルタファンの方ならよくご存じのことだと思います。

1942(昭和17)年から自社のレンズ溶融工場を持ち、削材の選択から荒削り、研磨、芯取り、組立をすべて社内で行い、
設計陣からの厳しい要求や品質管理に応えてきたそうです。

自社開発のレンズには「 ロッコール(ROKKOR) 」というブランドが付けられました。
ちなみにこの「 ロッコール 」の名称は、ミノルタ発祥の地である兵庫県・武庫川工場から北西に見える
六甲山」(阪神タイガースの球団歌である ”六甲おろし” の六甲です。)が由来なのだそうで、
ちょっとビックリというか、なるほど・・と感心してしまいました。(笑)

カメラ技術のみならず、レンズ制作においても世界初のマルチコーティング(2層。アクロマチックコーティングと呼ばれる)を開発し、
1958年からのロッコールレンズに搭載。
レンズ表面の反射光が緑色に光ることから「緑のロッコール」と呼ばれて親しまれてきたそうです。

f0139991_2374369.jpg試しに反射させてみたら、本当に緑色に光ります。

ロッコールの名前は1981年以降のNew MDシリーズから一旦消滅しますが、'96年に誕生した
高級コンパクト機「TC-1」に搭載されたレンズには「G-ROKKOR」と名付けられ、
ロッコールというブランドに対する当時の技術者たちの思い入れがいかなるものだったかが
うかがい知ることが出来ます。


〈参考文献〉
・「ミノルタカメラのすべて」 エイムック 枻出版社
・「Wikipedia」 (Web site)

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by tatsuya-zz | 2010-11-26 23:28 | カメラのはなし