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アサヒペンタックス SL

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●アサヒペンタックス全盛の頃

じつは去年の年末に古い機械式の一眼レフを1台買いました。
Asahi-PENTAX SLです。
大阪・梅田の阪神百貨店8F、カメラ好きには有名なカメラ修理コーナーをのぞいたとき、
百貨店歳末セールの一端として20台ほどの(修理・メンテされた)中古カメラ達が10%OFFの値札を付けて並べられていて、
その中にとてもよく手入れされたこのSLがありました。

ペンタックスのカメラにはちょっとした思い出があります。

中学2年の時、死んだ親父が若い頃に使っていたと思われるお古の一眼を譲ってくれました。
それがアサヒペンタックスS2(1959年発売)というカメラで、露出計がなく完全な機械式。
電池がないのに作動するのが逆に新鮮で、子供心に「すげー」と感動したのを覚えています。

タクマーの55ミリと専用のフードが付いていて、革のケースはけっこうすり切れ、
ミラーやファインダーも所々が変色していたのを覚えています。

それでも自分としては初めての一眼レフだったのでとにかく嬉しくて、当時よくフィルムの箱の裏に書いてあった、
『晴れなら1/250でf8、曇りならf5.6』なんていう露出の目安を見ながらダイヤルをガチャガチャと合わし、
よく電車や機関車なんかを追いかけて走り回っていたのを思い出します。


そのS2発売から5年後に出たSPが日本のみならず世界的に大ヒットしたことは、
ご存じの方も多いことでしょう。
しっかりとした基本性能に加え、中級機という位置づけも手伝ってか、当時のサラリーマンにも手が届く
市民権を得たカメラだったことは、今でも衰えない中古市場での玉数の多さがそれを物語っていますよね。。

僕が手にしたSLSPから露出計を省いたものですが、廉価版というよりもむしろ逆で、
内蔵露出計がまだ信用できないという人たちに向けた言わば上級機という位置づけだったようで、
SPの前期型よりも耐久性のあるパーツを使うなど、造りは若干こちらの方が上のようです。
SPの後期型は耐久性が同様にアップ)

発端は当時のペンタックスも採用したM42と呼ばれるスクリューマウント(プラクチカマウント)のレンズ群に興味を持ち、
それが使える手頃なカメラが欲しくなってのこと。

S2は3年前に引っ越したときに粗大ゴミと一緒に誤って捨ててしまった(!)みたいで残っておらず、
今度はコイツで思い出に浸りつつ、フィルムの箱を見ながらガチャガチャと合わして撮ってみたいと思います。


発祥のドイツ製のレンズまではさすがにまだ手が出せていませんが、
買ったときに付いていたスーパータクマー55mm(F1.8)、あと日本製の55mmもう1本と35mmを
ホントに安い値段で手に入れました。

レンズについてはまた追ってレポートできれば・・・と思っています。


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フォトギャラリー壹燈舎 4周年記念写真展 「写真とともに」 に出展します。

1点のみの出展ですが、お近くにお越しの機会がありましたらぜひお立ち寄りください。
今回の写真展は東日本大震災復興支援のチャリティーを兼ねていて、
展示作品の販売も行われます。

日時:2013.4.2(tue)~4.7(sun) 12:00~19:00(最終日は18:00まで)
場所:フォトギャラリー壹燈舎  大阪市中央区南船場2-6-21 グランビルド心斎橋301号
    ℡:06-6121-6202
※くわしくはWebで。

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by tatsuya-zz | 2013-04-01 23:32 | カメラのはなし | Comments(0)
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