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ラッキー90M-S 『水平調節をする』の巻 その4 ~ネガキャリア編~

水平調節の最後として(多分・・)、ネガキャリアを改造します。
90M-Sに付いていたキャリアは単に35mmフィルムの画面サイズの四角い穴が開いた標準タイプ。
このままでもプリントは可能ですが、フィルムのカールがキツいとキャリアに挟んでもどうしても周辺部が浮いてしまい、
また、露光時間が長くなるほど、露光途中にランプの熱でフィルムが浮き上がってくる危険もあり、
そうなってくると、焼き付けの際周辺部のピントが甘くなってしまいます。

これを防止するため、フィルムの平面性にこだわる上級者向けに、キャリアに押さえのガラスが付いた
DXネガキャリアというものが発売されていましたが、すでに絶版で中古市場でもなかなかお目にかかれず
あっても非常に高価な値段で売られていたりします。

そこで、最も安くで済む方法として、自分でガラスを取付けることにしました。
以前にヨドバシで売られているライオン製ガラスネガキャリアなるものを買ったのですが、
ニュートンリングが発生してしまい、プリントには不向きだと判断。



ラッキー90M-S 『水平調節をする』の巻 その4 ~ネガキャリア編~_f0139991_2142331.jpg
そこで白羽の矢を立てたのが、GEPEのアンチニュートンガラスが付いたスライドマウント
ヨドバシで1600円ほどです。35mmフィルム用よりももう一つ上の、37×37のタイプを買いました。




ラッキー90M-S 『水平調節をする』の巻 その4 ~ネガキャリア編~_f0139991_22220100.jpg
マウントからアンチニュートンガラス(片面がザラザラになっている方)の方だけをマイナスドライバーを使って取り出し、ネガキャリアに接着剤で貼り付けます。
どうせならと、片面だけじゃなく上下に付けてネガをサンドイッチするようにしました。



ラッキー90M-S 『水平調節をする』の巻 その4 ~ネガキャリア編~_f0139991_221906.jpg
拡大するとこんな感じ。当然ながら、アンチニュートン面はフィルムに接する方に向けて貼り付けます。その際、何もしないままではガラスの端辺のエッジがネガに傷を付けてしまうので、貼り付ける前にフィルムに当たる側の面の4辺を耐水ペーパーで軽く面取りしました。




ネットで検索すると、よくフィルムをフラットベッドタイプのスキャナーで読むときに素抜けのフォルダーではネガがカールするので、
無反射ガラスを買ってきてカール防止用にセットする人が多いようです。
デジタルの世界でも、フィルムを扱うところまではアナログですから、悩みは同じですね。

さて、一通りの対策は立てたつもりですので、これで何事もなく焼き付けが出来れば万々歳です。
結果は後日報告できればと思います。


※追記
実際にネガを挟んでみたところ、ニュートンリングは出ませんでした。(^^)V
さすがはアンチニュートンガラス!

by tatsuya-zz | 2013-05-09 22:16 | 暗室 | Comments(0)
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